新造出(読み)しんぞうだし

精選版 日本国語大辞典 「新造出」の意味・読み・例文・類語

しんぞう‐だしシンザウ‥【新造出】

  1. 新造出〈青楼年中行事〉
    新造出〈青楼年中行事〉
  2. 〘 名詞 〙 遊里で、姉女郎が禿(かぶろ)あがりの女を、新しく自分妹分として披露すること。また、その行事費用は姉女郎の馴染客が負担した。しんぞうおろし。
    1. [初出の実例]「内証のせはも早くはなれ新造(シンゾウ)出しの難所を越すも今の間ならん」(出典洒落本傾城買四十八手(1790)しっぽりとした手)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の新造出の言及

【積物】より

…最近は広告の多様化に伴ってほとんどすたれたが,歌舞伎,相撲になごりをとどめている。なお,特殊なものとして,遊郭で新造出(しんぞうだし)の際に積物をし,また,なじみの客が遊女へ贈る夜具を遊女屋や引手茶屋の店先に飾った。これを積夜具(つみやぐ)(または飾夜具)といい,上下各3枚の厚い布団を二つ折りにして重ね,その上に夜着をのせた。…

※「新造出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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