日本歴史地名大系 「方野上村」の解説 方野上村かたのかみむら 静岡県:焼津市方野上村[現在地名]焼津市方ノ上坂本(さかもと)村の西に位置し、高草(たかくさ)山の南麓、朝比奈(あさひな)川の左岸に立地する。方上(かたのかみ)・方之上とも記され、益津(ましづ)郡に属する。平安時代に成立した方上御厨の遺称地。寛永一〇年(一六三三)旗本大久保領となり幕末に至る(「寛政重修諸家譜」、国立史料館本元禄郷帳、旧高旧領取調帳など)。慶長九年(一六〇四)七月の方野上村御水帳(方ノ上区有文書)によると田方二一町八反余・畑方六町余、名請人七一人、一町歩以上を所持する者は八人で全耕地の七六パーセントを占め、一反歩未満四三人。元禄郷帳では高三五七石余。旧高旧領取調帳では高三六一石余、うち八王子社除地二石・西宮大神社除地一石・曹洞宗法号(ほうごう)庵(現廃寺)除地一石。年貢は明和八年(一七七一)から定免となった(「年貢米納高調」山田家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by