方骨(読み)ホウコツ

デジタル大辞泉 「方骨」の意味・読み・例文・類語

ほう‐こつ〔ハウ‐〕【方骨】

頭蓋骨とうがいこつの一。下顎骨かがくこつに接続する小さい硬骨。硬骨魚以上でみられ、哺乳類では砧骨きぬたこつとなっている。方形骨ほうけいこつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「方骨」の意味・読み・例文・類語

ほう‐こつハウ‥【方骨】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎動物頭骨一つ下顎骨を支持する役目をもつ骨。魚類両生類爬虫(はちゅう)類、鳥類にある。哺乳類では鼓室内にあり耳小骨の一つ、砧骨となっている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「方骨」の意味・わかりやすい解説

方骨
ほうこつ

方形骨」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の方骨の言及

【あご(顎)】より

… 脊椎動物の頭部骨格は個体発生的にも系統発生的にもまず軟骨性のものとしてできてくるが,最も原型的な軟骨魚類では,上顎は口蓋方形軟骨,下顎は下顎軟骨という左右1対の骨格を中核とする単純な構造で,歯はこれらの軟骨に生えている。硬骨魚類以上の動物は個体発生の初めには軟骨魚類と同様の軟骨性の顎骨をもつが,やがて口蓋方形軟骨の後部が骨化して方形骨(方骨)という骨になり,そのほかに前顎骨,上顎骨,口蓋骨,翼状骨などの骨が二次的に発生して上顎の骨格を形成する。下顎では,下顎軟骨は後端だけ骨化して関節骨になるが他の部分は退縮していき,代りに歯骨,冠状骨など数種の骨が二次的に発生して結合しあい,下顎の骨格をつくる。…

※「方骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android