日の使(読み)ひのつかい

精選版 日本国語大辞典 「日の使」の意味・読み・例文・類語

ひ【日】 の 使(つかい)

  1. 京都府八幡市男山の石清水八幡宮で昔行なわれた神事。貞観二年(八六〇)、奇瑞によって山崎の離宮八幡から男山へ遷座のあったことを記念して、四月三日に行なわれた。古くは勅使参向があり、のちそれになぞらえた儀式があった。山崎日の使。日の頭(とう)
    1. [初出の実例]「山崎をゆくやほたるの火のつかひ〈政次〉」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)一五)
  2. 奈良の春日大社の摂社若宮神社で一二月一七日~一八日(古くは九月一七日、または一一月二七日)に行なわれる祭礼。保延二年(一一三六崇徳天皇勅許を得て関白藤原忠通が災厄退散の祈願祭を行なったのにはじまる。春日若宮祭。おんまつり。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「御祭 〈略〉日使とは関白殿下より奉らる騎馬の伶人是也」(出典:俳諧・年浪草(1783)冬)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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