朝日日本歴史人物事典 「日如尼」の解説
日如尼
南北朝時代の日蓮宗の尼。字は妙恩。下総国平賀郷(松戸市)の人。父は平賀忠晴,日朗の高弟日像,日輪の姉。晩年に剃髪出家し,日朗に具足戒を受けて仏道修行した。身延山に登って日蓮の廟所に参詣し,次いで京都に妙顕寺を建てて布道活動していた日像を訪ね,帰路に遠江国和田(浜松市)の千葉氏一族の金原左衛門尉胤長の家に滞在し,胤長の帰依を得て家を寺とし,日像を開基とし,日如尼を第2代として妙恩寺と号した。<参考文献>日潮『本化別頭仏祖統紀』『静岡県史』
(西口順子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報