日島(読み)ひのしま

日本歴史地名大系 「日島」の解説

日島
ひのしま

中世よりみえる島。「肥前国風土記」松浦(まつら)郡値嘉(ちか)郷の条に「烽火の処三所あり」と記される古代の烽の一つが当地に設けられ、火の島が日島に転じたものと伝承される。永仁六年(一二九八)六月二九日の関東使者義首座注進状案(青方文書)に「樋島」とみえ、当島の「在津人百姓」らが船七艘をもって、四月二四日に海俣(かいまた)沖で難破して当島地内に漂着した関東御分唐船から砂金・円金・水銀・銀剣・白布などを運び取ったらしく、幕府は六月の義首座らの報告にもとづき積荷の返還を島の領主青方氏に命じている。観応三年(一三五二)「五島内日島浦」に代えて西(にし)浦と宇良(うら)(現高来町)の各三〇町の地頭職が伊東祐武に宛行われている(同年二月一日「足利直冬宛行状写」伊東文書など)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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