日本劇団協議会(読み)にほんげきだんきょうぎかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本劇団協議会」の意味・わかりやすい解説

日本劇団協議会
にほんげきだんきょうぎかい

団体名。 1956年5月劇団協議会として発足,60年1月新劇団協議会と改称新劇運動の連絡機関の役割を果し,入場税撤廃や学校公演実施などに取組んだほか,70年からは年1回東京都の助成で新劇合同公演を行なっている。設立当初から前進座人形劇団プークなど新劇のジャンルにとらわれない劇団も加盟していたが,75年頃から演劇情勢の変化に伴い,反新劇の立場をとる小劇場演劇グループにも大同団結を呼びかけた。しかし名称の新劇団協議会から「新」を削除することをめぐって,90年千田是也と劇団四季の主宰者浅利慶太との間に「新劇論争」が発生。「市民演劇としての新劇の目的はまだ達成されていない」と浅利が改称・法人化に反対し,劇団四季が退会。 92年6月現名称の社団法人となった。

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