日本外交文書(読み)にほんがいこうもんじょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本外交文書」の意味・わかりやすい解説

日本外交文書
にほんがいこうもんじょ

外務省所蔵文書から主要文書を選定公刊した外交史料集。第二次世界大戦前に刊行されたものは書名の上に「大」がつけられている。1936年(昭和11)より刊行中。明治期は編年体の本巻62冊と北清(ほくしん)事変日露戦争など主題別の別冊11冊をもって63年(昭和38)に完成した。85年12月現在編年体の大正15年第二冊上巻が刊行され、また主題別の別冊を刊行中である。なお77年には昭和期の『満州事変』も刊行された。このほか条約改正関係など18冊の別巻がある。

藤村道生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「日本外交文書」の解説

日本外交文書
にほんがいこうぶんしょ

外務省編纂・刊行の外交史料集。外交史料館所蔵の外務省記録などから主要文書を選定して収録し,おもに編年体で構成されている。幕末外交文書「続通信全覧」の編纂を引き継いで,史料公開と外交知識の普及を目的に,1936年(昭和11)から「大日本外交文書」(戦後「日本外交文書」と改題)を公刊。第2次大戦中には中断を余儀なくされたが,公正な歴史事実の再現を期し,現在,明治期・大正期の刊行を終え,昭和期の編纂・刊行が続けられている。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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