日積村(読み)ひづみむら

日本歴史地名大系 「日積村」の解説

日積村
ひづみむら

[現在地名]柳井市大字日積

北は由宇ゆう(現玖珂郡由宇町)、東は神代こうじろ大畠おおばたけ(現玖珂郡大畠町)、西は伊陸いかち・柳井の各村に接する。東側村境の銭壺ぜにつぼ(五四〇・一メートル)、南西村境の琴石こといし(五四五・五メートル)みつヶ岳(四八七メートル)などに囲まれた山間盆地。村内を北東に流れる川は由宇川に合流する。岩国藩領由宇組に属したが、元禄二年(一六八九)から一五年までは大畠組であった。

応永七年(一四〇〇)九月一二日付の杉隆泰家文書に「周防国日積郷南方代官職事、所宛行也、守先例可致沙汰之状如件」とみえ、また応永九年二月一三日の興隆寺修二月会頭役差定状(興隆寺蔵)に「明年大頭鷲頭刑部少輔、脇頭波野郷、三頭日積村北方」とみえ、中世後期には日積村は南方と北方に区分されていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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