日長処理(読み)にっちょうしょり

百科事典マイペディア 「日長処理」の意味・わかりやすい解説

日長処理【にっちょうしょり】

日長を人為的に変え植物花芽形成期を移動させること。短日時期の夜間に電灯照明で自然の日長を延長させることを長日(ちょうじつ)処理といい,長日植物を短日時期に開花させたり,短日植物の開花を遅らせる。逆に長日時期のまだ明るいうちに植物におおいをすることを短日処理といい,短日植物を長日時期に開花させたり,長日植物の開花を遅らせる。いずれも花の促成栽培抑制栽培に利用される。→電照栽培
→関連項目促成栽培

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日長処理」の意味・わかりやすい解説

日長処理
にっちょうしょり

生物をある日長条件の下で育てること、すなわち、生物にある光周刺激を与えることをいう。たとえば、植物の花芽形成に関して、植物体を長日条件下または短日条件下に置くことをいい、この場合、それぞれ長日処理、短日処理と区別する。

[勝見允行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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