花芽形成(読み)かがけいせい(英語表記)flower‐bud formation

世界大百科事典 第2版の解説

かがけいせい【花芽形成 flower‐bud formation】

顕花植物の茎頂では,栄養生長の期間中は芽や葉が次々と生産されているが,日長の変化に応じて栄養生長から生殖生長,つまり芽の形成から花芽の形成への分化転換がおこる。日長が短くなると花芽形成がおこる短日植物(イネ,キク,オナモミ,アサガオなど),日長が長くならなければ花芽形成がおこらない長日植物(コムギオオムギ,ホウレンソウ,ダイコンなど),日長とは無関係に花芽形成をおこす中日植物(トマト,ソバキュウリ,インゲンマメなど)の三つのタイプがある。

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世界大百科事典内の花芽形成の言及

【形態形成】より

… 寿命のとくに長い植物では,植物体の胴体を増すような別の発生様式がみられ,これには維管束形成層とコルク形成層という二つの分裂組織が関係している。花芽形成については,葉原基や光周性との関連で詳細な生理・生化学的研究が進められている。光が関与する組織・器官形成はとくに光形態形成photomorphogenesisとよばれる。…

【光周性】より

…そこで現在,生物時計との関連が追求されているが,脊椎動物でも昆虫でも,光周期を測る生物時計の実体はまだ完全には解明されていない。【正木 進三】
[植物における光周性]
 光周性に依存する植物の現象としては花芽形成,茎の伸長,休眠,落葉などが知られているが,とりわけ花芽形成についてよく研究されている。植物には日長が短くなると花芽形成をし,花成に至る短日植物,日長が長くなると花成する長日植物,日長とは無関係に花成する中生植物などがある。…

※「花芽形成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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