早川智寛(読み)ハヤカワ トモヒロ

20世紀日本人名事典 「早川智寛」の解説

早川 智寛
ハヤカワ トモヒロ

明治・大正期の官吏,殖産家 仙台市長。



生年
天保15年7月24日(1844年)

没年
大正7(1918)年1月22日

出生地
豊前国上篠崎村(福岡県)

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章

経歴
もと豊前小倉藩士。慶応3年(1867年)長崎遊学、明治2年攻玉塾に学び、翌3年静岡学校に入って軍事を研究した。4年土木寮に出仕し、13年宮城県土木課長を務めるなど、三重県・宮城県・愛媛県などに勤務する。退官後、20年土建業・早川組を仙台に設立社運盛んであったが、26年解散してのち産業開発に専心し、松方正義の経営する鬼石原開拓の後を承けて蔵王山麓で牧場経営に当たった。経営20余年、その功により藍綬褒章を受ける。また36〜40年仙台市長を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「早川智寛」の解説

早川智寛 はやかわ-ともひろ

1844-1918 明治-大正時代の官吏,殖産家。
天保(てんぽう)15年7月24日生まれ。もと豊前(ぶぜん)小倉藩(福岡県)藩士。土木寮にはいり,明治13年宮城県土木課長となる。20年土建業早川組を設立。のち蔵王山麓(さんろく)で牧場経営にあたった。36年仙台市長。大正7年1月22日死去。75歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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