明の明星(読み)あけのみょうじょう

精選版 日本国語大辞典「明の明星」の解説

あけ【明】 の 明星(みょうじょう)

け方、東のに輝く金星明星(あかぼし)。明方の星。明けの星。⇔宵の明星
※引照新約全書(1880)約黙示録「我は耀く曙(アケ)の明星(ミャウジャウ)なり」

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世界大百科事典 第2版「明の明星」の解説

あけのみょうじょう【明の明星】

朝日に先立ってのぼる金星ので,〈宵の明星〉に対する。漢名の啓明,ギリシア名のフォスフォロスにあたる。明の明神と呼ぶ地方も多い。アイヌニサッチャオッカムイ(朝の口にいる神)という。また突然現れる星の意味で,とびあがりぼし,かけあがりぼしの名が諸地方にある。また,漁船ではめしたきぼし,かしきなかせ(炊夫泣かせ)と呼んでいる。《万葉集》《和名抄》,神楽歌などには,あかぼし(明星)という名で表れ,これはゆうずつ(夕星)に対する名である。

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百科事典マイペディア「明の明星」の解説

明の明星【あけのみょうじょう】

明け方東の空に輝く金星

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世界大百科事典内の明の明星の言及

【金星】より

…地球よりも太陽に近く,太陽より48゜以上離れないので真夜中の空に見ることなく,日没後の西空,または日の出前の東空に見るのみである。夕空に見えるときには〈宵の明星〉,暁の空に見えるときには〈明の明星〉という。古代ギリシアでは夕空に見えるときにはヘスペロスHesperos,暁の空に見えるときにはヘオスフォロスHeōsphorosと呼び,中国ではそれぞれ長庚(ちようこう),啓明と呼んだ。…

【太白】より

金星の古代中国名。五星の一つ。五行説では金に配するので金星とも称するようになった。本来は明けの明星を啓明,宵の明星を長庚または太白と呼んで区別した。古来軍事に関連する星と考えられ,特に戦時には戦局を占う手がかりとしてその動向が注目された。唐代には道教の星信仰の中で重視されたが,それが日本の陰陽道に取り入れられて大将軍信仰となり,さらに仏教の明星天崇拝を生んだ。【麦谷 邦夫】…

※「明の明星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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