明順応(読み)メイジュンノウ

  • めいじゅんのう〔ジュンオウ〕

大辞林 第三版の解説

暗い所から急に明るい所に移ったとき、最初はまぶしさを感じるがしばらくすると物体を明確に認知できるようになる現象。暗順応に比べ、一般に速やか。 ⇔ 暗順応明暗順応

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暗いところから明るいところに出たときの明るさに慣れる状態をいい、暗順応の対語。両者の順応時間には著しい差があり、暗順応が10~30分かかるのに対して明順応では、室内の明かりで約40秒、野外の日光でも1、2分間である。これは、暗いところで働く桿体(かんたい)視細胞に対し、明るいところで働く錐体(すいたい)視細胞がすぐに働きだすからである。色覚異常の一色覚や錐体機能不全症では、錐体視細胞の働きが悪いため明順応がおこりにくく、たいへんまぶしく、視力も不良となる。[大島 崇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の明順応の言及

【光覚】より

…明るいところから暗所へ移ると,はじめはほとんど何も見えないが,慣れることによって,しだいにうす暗いものが見えるようになる。このような暗所への光覚の順応を暗順応dark adaptationといい,逆に明所への光覚の順応を明順応light adaptationという。これは明所では網膜の感度を下げて多くの光量を受け入れ,暗所では感度を上げて光に反応していく生体の調節機構の表れである。…

【照明】より

…このように目の網膜には明るさに応じて感光度を大幅に変える働きがあり,これを順応という。暗い場所に入って網膜の感光度が高くなる場合を暗順応,逆に明るい場所に出て感光度が低くなる場合を明順応という。動的な照明環境を設計する際に,順応は考慮しなければならない重要な現象である。…

【目∥眼】より

…暗所では杆状体が働くから,視野の周辺部が比較的よく見え,色は感じない。杆状体が主として働いている状態を暗順応といい,錐状体が主として働いている状態のことを明順応という。明るいところから急に暗いところに入ると,初めは見えないがだんだん見えてくる。…

※「明順応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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