こう‐かく クヮウ‥【光覚】
〘名〙 光の
刺激によって生ずる
感覚。特に白から黒にいたる
光度の差を知覚し、
色覚とともに
視覚を構成する。原生動物にもみられるが、視像が可能となるにはレンズ眼を有する動物に限られる。高等動物では
網膜にある杆状
(かんじょう)体の働きによって感受される。光
(ひかり)感覚。
※物理学と感覚(1917)〈寺田寅彦〉「光覚に関する問題は生理学の
領分に譲って」
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こう‐かく〔クワウ‐〕【光覚】
光の刺激に対する感覚。一般に光の強弱(白黒)を認識する感覚をいうが、色覚を含める場合もある。光感覚。
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こうかく【光覚 photic sensation】
光刺激により生じる感覚で,光(ひかり)感覚ともいう。広義には視覚を含める。ヒトの場合には光覚器として目しか持っていないので,光覚と視覚はまったく同じであるが,動物によっては通常の目のほかに,別に光覚器をもっていたり,あるいは目に相当する光覚器がひじょうに未分化なものがある。このような動物では視覚器以外の光覚器で生じる感覚や,未分化な目による感覚は,発達した視覚器による感覚とは異なった,あるいは別種の感覚と考えられるので,これらを狭義には光覚と呼ぶ。
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世界大百科事典内の光覚の言及
【視覚】より
…光刺激によって生じる感覚で,明暗を感じる感覚を光覚,色を感じる感覚を色覚という。おもな感覚器は目である。…
【目∥眼】より
…動物における光刺激を受容する感覚器官をいうが,散在皮膚光覚器のように,形態視ができないものは除く場合がある。目は,体の正中線またはその近くにある中央眼と体の両側方にある側眼に大別される。…
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