錐体(読み)すいたい(英語表記)pyramis; pyramid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

錐体
すいたい
pyramis; pyramid

(1) 脳の一部で,脳の最下部である延髄の前面に左右1対ある縦方向の高まりをいう。この高まりは大脳皮質から脊髄に下行する錐体路 (随意運動伝導路) が通るために生じたものである。 (2) 側頭骨の一部をいう。この内部に内耳がある。 (3) 目の網膜にある視細胞の一つである錐体細胞が,外境界膜より突出した突起部分をいう。

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百科事典マイペディアの解説

錐体【すいたい】

錐状体,円錐体とも。目の網膜の最外層にある円錐状の視細胞。昼行性の動物の網膜に多く,昼間視および色覚にかかわっている。多くの動物の網膜には感受波長の異なる数種の錐体があり,それぞれの情報の統合によって色覚が生じる。→杆体

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世界大百科事典 第2版の解説

すいたい【錐体 cone】

平面上の図形Fの各点Pとその平面上にない定点Oを結ぶ線分OPの全体によってできる図形を錐といい,Oを頂点,Fを底,各線分OPを母線という。とくに立体となる錐を錐体という(図)。錐体の底をふつう底面といい,頂点から底面ののっている平面までの距離を錐体の高さという。錐体の体積は(底面の面積)×(高さ)÷3で与えられる。底面が多角形である錐体を角錐といい,底面が円である錐体を円錐という。底が曲線である錐は曲面となるが,これを錐面という。

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大辞林 第三版の解説

すいたい【錐体】

平面上の多角形または円のような閉曲線のすべての点と、平面外の一点を結んでできた立体。
錐状体すいじようたい」に同じ。
延髄の前面の運動神経の束。

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精選版 日本国語大辞典の解説

すい‐たい【錐体】

〘名〙
① 平面上の閉じた曲線(または折れ線)およびその内部の各点と、平面外の一定点とを結ぶ線分で作られる立体図形。一定点とその頂点、平面上の曲線(または折れ線)をその導線、導線上の点と頂点とを結ぶ線分をその母線、導線およびその内部をその底面という。底面が円のとき円錐、多角形のとき角錐と呼ぶ。錐。
② 頭蓋骨の内部にある①の形をした隆起部分。中に錐体路と呼ばれる神経路がある。

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世界大百科事典内の錐体の言及

【海底地形】より

… 海底谷canyonsubmarine canyon―比較的狭く深い凹みで,両側は急峻で,底は連続的な傾斜を有する。 海底扇状地fanconedeep sea fandeep sea conesubmarine fansubmarine cone―海底または海底谷の集りの末端から外側へ規則的に傾斜していく,比較的滑らかな地形。 海底堤防levee海底谷,海谷またはチャンネルを境する堤。…

※「錐体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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