春三夏六秋一無冬(読み)しゅんさんかろくしゅういちむとう

精選版 日本国語大辞典 「春三夏六秋一無冬」の意味・読み・例文・類語

しゅんさん【春三】 夏六秋一無冬(かろくしゅういちむとう)

  1. 四季における理想的な性交回数をいうことば。春は三日に一度、夏は六日に一度、秋は一日に一度、冬はまったく禁ずる(一説に無制限)というもの。
    1. [初出の実例]「されば植物の枝に咲く花に雌雄の別があって、春(シュン)三夏(カ)六秋(シウ)一無冬(ムトウ)に生殖作用をして居るのを見れば」(出典面白半分(1917)〈宮武外骨植物の頭尾)
  2. 魚の塩加減にいうことば。魚に塩をするときは、春は三、夏は六、秋は一、冬は無塩割合でするのがよいということ。
    1. [初出の実例]「春三夏六秋一無冬といふ事〈略〉生魚に塩をするに、春は三分、夏は六分、秋は一分、冬は無塩にても魚はよくもつと云」(出典:随筆・卯花園漫録(1809)一)

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