春照村
すいじようむら
[現在地名]伊吹町春照
高番村の北、伊吹山南麓の扇状地に立地。北国脇往還が通り春照宿が置かれた。古くは水上と記し、伊吹山麓にあり水の上という意味という(坂田郡志)。シュンジョ、スンジョともよぶ。永徳元年(一三八一)八月、春照秀重は「坂田北郡春照郷内下地村居田字ヘニウリ」にある田三反を大原観音寺(現山東町)の本堂造営料所として寄進している(「春照秀重寄進状」大原観音寺文書)。春照氏は大原時綱の子貞頼を祖とし、春照郷を本拠とした。応永二一年(一四一四)九月六日の細川満元施行状(石清水文書)によると、春照五郎左衛門尉跡の大原庄内春照郷などが、応永一六年一一月に幕府から山城石清水八幡宮に寄進されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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