春秋高し(読み)シュンジュウタカシ

デジタル大辞泉 「春秋高し」の意味・読み・例文・類語

春秋しゅんじゅうたか

《「戦国策」秦策から》高齢である。→春秋に富む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「春秋高し」の意味・読み・例文・類語

しゅんじゅう【春秋】 高(たか)

  1. 年老いている。年齢が高い。春秋長ず。〔布令必用新撰字引(1869)〕 〔戦国策‐秦策下・孝文王〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「春秋高し」の解説

春秋高し

年齢が高いこと。

[由来] 中国で昔から使われていた表現。たとえば、「韓詩外伝―一〇」には、次のような話が載っています。紀元前三世紀の初めごろ、戦国時代の中国でのこと。せいという国の貴族もうしょうくんが、きゅう先生という人物面会を求められて、「あなたは年老いて、『春秋高く(年齢も高く)』、もの忘れも激しいのに、何を教えてくださろうというのですか」と言いました。すると、楚丘先生が、私は肉体的には衰えていても精神的にはまだ壮年だ、と怒ったので、孟嘗君平謝りに謝ったということです。「春秋」とは、一年間のことを指します。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android