昼寝城跡
ひるねじようあと
昼寝山(四五五メートル)山頂に立地。背後に女体山(七七三・八メートル)・矢筈山(七八七・七メートル)の山並が連なり、多くの尾根と深い渓谷が複雑な地形を形成し、四方険峻で天然の要害をなしている。山頂から長尾の平野部が一望のもとに開け、北方五キロにあった里城池内城を見通す位置にある。阿波から清水峠を越えて長尾に至る街道を扼する要衝の地である。山頂は二ヵ所の平坦地からなり、西側は約一〇〇平方メートルで西隅に寒川神社が鎮座する。東側は約二三〇平方メートルで、南側から東側にかけて野面積みの腰巻石垣に土塁が築かれている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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