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時間選好 じかんせんこうtime preference

世界大百科事典 第2版の解説

じかんせんこう【時間選好 time preference】

将来に消費することよりも現在に消費することを好む程度を,時間選好率rate of time preferenceあるいは単に時間選好と呼ぶ。通常の経済理論は,現在から将来にわたる消費活動によって得られる個人の効用(満足感のこと)を基礎にして組み立てられている。その効用の構造を特定化する要因の一つが時間選好である。具体的には,現在の消費量を1単位減少させたときに以前と同じ効用を維持するうえで必要とされる将来の消費量の増加から,さらに1を差し引いた値として定義される。

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世界大百科事典内の時間選好の言及

【利子率】より

…この理論は利子率が異時点にわたる所得や消費の選択にかかわっている点を強調する。つまり,現在の消費を犠牲にして(貯蓄して),どれだけの将来の消費の増加を望むかについての人々の選好(これは時間選好という概念で表現される)が一方に存在し,他方に,貯蓄された財が資本として追加されることによって将来の財の生産がどれだけ増加するかを規定する技術的な条件(これは投資の限界効率という概念で表現される)が存在する。実物利子理論に従えば,これら二つの要因が経済の均衡における利子率を決定するのである。…

※「時間選好」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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