晏如(読み)アンジョ

デジタル大辞泉 「晏如」の意味・読み・例文・類語

あん‐じょ【×晏如】

[ト・タル][文][形動タリ]安らかで落ち着いているさま。晏然あんぜん
従容しょうようとしてせまらず、―としておそれず」〈露伴運命

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精選版 日本国語大辞典 「晏如」の意味・読み・例文・類語

あん‐じょ【晏如】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 現代では多く「晏如として」の形で用いられる ) やすらかなさま。落ち着いているさま。安然(あんぜん)
    1. [初出の実例]「有則随有而楽胥、無則任無而晏如」(出典:常山文集(1718)二〇・梅里先生碑陰)
    2. 「生ず可きを生じ育す可きを育して晏如(アンジョ)たり」(出典:福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉六)
    3. [その他の文献]〔漢書‐揚雄伝・上〕

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普及版 字通 「晏如」の読み・字形・画数・意味

【晏如】あんじよ

おちついたさま。晋・陶潜〔始めて鎮軍参軍と作(な)りて、曲阿を経(ふ)~〕詩 被(ひかつ)して自得するを欣び (しばしば)しきも常に晏如たり

字通「晏」の項目を見る

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