智融(読み)ちゆう(英語表記)Zhi-rong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「智融」の意味・わかりやすい解説

智融
ちゆう
Zhi-rong

[生]政和4(1114)
[没]紹煕4(1193)
南宗前期の禅僧画家。 汴京 (開封) の人。俗姓は 邢,名は澄。医師として南宗の宮廷に仕え,官は成和郎にいたったが,50歳のとき杭州霊隠寺で僧となった。みずから老牛と号したように画牛を得意とした。「罔両画 (もうりょうが) 」と呼ばれる極度な淡墨による略筆で,元初にいたるまでその画風は継承された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android