暖皮(読み)だんぴ(その他表記)amadou

翻訳|amadou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「暖皮」の意味・わかりやすい解説

暖皮
だんぴ
amadou

サルノコシカケ類の菌糸が天然でマツニレナラクヌギなどの材部の年輪の間に多年にわたって生長し,厚い大きな繊維状の皮になったもの。柔軟で強靭なので,かつてはこれを奇品とし,敷物にしたり楽器 (琴) の袋にしたという。ヨーロッパのアマドウはこれに似ているが,キコブタケやツリガネタケなどの菌糸で,暖皮ほどには大きくなく,火口 (ほくち) に用いたり,止血の材料に用いたりする。

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