書振(読み)かきぶり

精選版 日本国語大辞典 「書振」の意味・読み・例文・類語

かき‐ぶり【書振】

〘名〙
文字を書くときの様子。また、その書かれた文字のさま。
今戸心中(1896)〈広津柳浪〉八「平生(いつも)平田の書振其儘の文字が」
文章の趣。文章表現をするときの、その人の傾向風格
人情本・英対暖語(1838)二「前後(あとさき)そぐはぬ書(カキ)ぶりも、歳のゆかざるあどけなさ」

かきっ‐ぷり【書振】

〘名〙 「かきぶり(書振)」の変化した語。
※漫談集(1929)見習志願の巻〈徳川夢声〉「まるで私が、彼の一家を悲惨な状態に落し入れた様な書(カ)きっぷりで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android