書振(読み)かきぶり

精選版 日本国語大辞典 「書振」の意味・読み・例文・類語

かき‐ぶり【書振】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文字を書くときの様子。また、その書かれた文字のさま。
    1. [初出の実例]「平生(いつも)平田の書振其儘の文字が」(出典今戸心中(1896)〈広津柳浪〉八)
  3. 文章の趣。文章表現をするときの、その人の傾向風格
    1. [初出の実例]「前後(あとさき)そぐはぬ書(カキ)ぶりも、歳のゆかざるあどけなさ」(出典:人情本・英対暖語(1838)二)

かきっ‐ぷり【書振】

  1. 〘 名詞 〙 「かきぶり(書振)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「まるで私が、彼の一家を悲惨な状態に落し入れた様な書(カ)きっぷりで」(出典:漫談集(1929)見習志願の巻〈徳川夢声〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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