曽根崎(読み)ソネザキ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「曽根崎」の意味・わかりやすい解説

曽根崎
そねざき

大阪市北区、大阪駅の南部にある歓楽地。江戸時代には大坂三郷(さんごう)の北にあたり、曽根崎川(蜆(しじみ)川とも。1909~1924年埋立て)沿いに設けられた新地で、茶屋の並ぶ遊所であった。近松門左衛門の『曽根崎心中』で知られ、その舞台となった露(つゆ)天神お初天神とも)があり、境内に主人公のお初徳兵衛のブロンズ像が設置されている。明治以降、鉄道開通で駅前歓楽地として発展した。映画館、娯楽場、飲食店が多く、北接する梅田とあわせて「キタ」の繁華街を形成している。

[樋口節夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android