曾木城跡(読み)そぎじようあと

日本歴史地名大系 「曾木城跡」の解説

曾木城跡
そぎじようあと

[現在地名]大口市曾木

川内せんだい川と羽月はつき川の合流点南側の、標高二三一メートルを最高地点とするシラス丘陵を主とする山城諏訪すわ城ともよばれた。築城の時期は不明。建久五年(一一九四)太良たら院に下向した菱刈氏の祖重妙の三男重茂は、曾木を与えられて曾木氏を名乗り(「藤原姓菱刈氏系図」菱刈文書)、当城に住したと伝える(三国名勝図会)大隅・薩摩国古城主来由記(山門文書)には菱刈一族として曾木彦太郎重茂の名をあげ、守護道鑑(島津貞久)の代に曾木領主が居住と記す。なお「薩隅日三州他家古城主来由記」では曾木忠茂を城主として記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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