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最古の芸術 さいこのげいじゅつ

知恵蔵の解説

最古の芸術

南アフリカのブロンボス洞窟では、8万〜7万年前の堆積層から、ホモ・サピエンス独自の精神活動を示す2種類の証拠が見つかっている。1つは、赤色顔料オーカー(酸化鉄を主成分とする石)の固まりに斜めに交差する紋様が刻まれていて、抽象的形状の認識、つまり芸術萌芽と考えられる。もう1つは、小さな貝殻に規則的に孔が開けられ、紐を通して装飾品にしていたと考えられる。このようなアフリカにおける芸術や装飾品の出現は、ヨーロッパよりもはるかに年代が古く、それを作ったホモ・サピエンスがアフリカで進化したことの証拠と見なされている。最近、イスラエルのスフール洞窟で、10万年前の地層から同様の貝殻が見つかった。

(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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