最大持続的漁獲量(読み)さいだいじぞくてきぎょかくりょう(英語表記)maximum sustainable yield

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「最大持続的漁獲量」の解説

最大持続的漁獲量
さいだいじぞくてきぎょかくりょう
maximum sustainable yield

略称 MSY。ある海域における特定の生物,特に魚類を最適な密度に保つために漁業を調整し,期待できる自然増大量を漁獲量に転化することにより,永続的に最大の漁獲量を確保することを意味する。水産資源の保存に関する国際条約で,この概念が用いられる例が多い (1952年日米加北太平洋公海漁業条約,56年日ソ北西太平洋公海漁業条約など) 。一般的には,国連海洋法条約の排他的経済水域制度において,沿岸国の漁業管轄権の行使の一環として,MSYを年々維持できるように沿岸国が総許容漁獲量,漁獲量の配分などを決定することになっている。しかし,最大持続的漁獲量の科学的決定に伴う困難は,国際紛争の根拠となる危険性をはらんでもいる。

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