有井川村（読み）ありいがわむら

日本歴史地名大系

有井川村
ありいがわむら

• 高知県：幡多郡
• 大方町
• 有井川村

[現在地名]大方町有井川

川口（かわぐち）村の東、有井川河口に広がる平野部と流域にかけての村で、入野（いりの）郷の一村。「土佐州郡志」は「東限伊田村、西限上川口、南限高浜、北限蜷川界米原、東西十五町許南北一里余、戸凡三十、其土赤黒、有川流過村中」と記す。現在通称に法寿（ほうじゆ）・西谷（にしたに）がある。

村名は天正一八年（一五九〇）の入野七郷内地検帳にみえ、検地面積は三〇町五反余、屋敷数三四、うち居屋敷二一。水主・舟番匠・番匠らの給地がみえる。江戸時代の本田高は三〇五石余（元禄郷帳）。寛保郷帳によると家数四五、人数二一三、馬七八、猟銃七。「西郡廻見日記」によれば老がおり、新田高七〇石、家数四〇、人数一八〇、馬五五、鉄砲五、留山二、郡林二、所林一、井林一、明所山二。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」