有東郷(読み)うとうごう

日本歴史地名大系 「有東郷」の解説

有東郷
うとうごう

江戸期の有東村一帯に比定される戦国期の郷名。宇藤とも書く。天文元年(一五三二)一〇月四日の今川氏輝判物写(判物証文写)によると、「有東之郷神龍院」の住持職と院領は浄繁首座の譲与に任せて元叔に安堵されている。弘治三年(一五五七)一月二六日、駿府新光明しんこうみよう寺に滞在していた山科言継は外出の帰途、「八幡之辺有東うとう」まで同寺住持忍誉の迎えを受け、忍誉は有東の神龍じんりゆう院で酒宴を開いている(言継卿記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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