水銀にアルキル基またはアリール基が1~2個結合した化合物の総称.メチル水銀や酢酸フェニル水銀などが知られているが,アルキル水銀は毒性が高く,体内に入ると中枢神経障害を引き起こし,手足の震えや言語,視覚障害などの症状を示す.メチル水銀は水俣(みなまた)病の原因物質である.酢酸フェニル水銀は,農薬として用いられたが,現在は製造されていない.有機水銀におけるC-Hg結合は比較的弱く,酸化剤存在下で容易に分解することも知られている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...