有玉上瀬村(読み)ありたまかみぜむら

日本歴史地名大系 「有玉上瀬村」の解説

有玉上瀬村
ありたまかみぜむら

[現在地名]浜松市有玉北町ありたまきたまち

有玉町田ありたまちようだ村の北に位置し、有玉組合七ヵ村のなかでは最も北方にある。延宝七年(一六七九)有玉村の分村によって成立した。元禄郷帳では高三六八石余。領主変遷江之島えのしま村と同じ。明和九年(一七七二)の城附領分村々高帳写では本田畑三四四石余・新田畑八四石余。三方原の麓にあるため、百姓林が二六ヵ所もあったほか、有玉川(現馬込川)の堤九四七間分を管理した(天保七年「高反別書上帳」高林家文書)。明治九年(一八七六)有玉下ありたましも村など六ヵ村と合併して有玉村となった。産土神の八王子社(除地二石余)、水神社(除地四升)龍秀りゆうしゆう(現曹洞宗)とその末寺宝珠ほうじゆ(除地四斗余)があった(「遠淡海地志」・旧高旧領取調帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android