有馬富士(読み)ありまふじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「有馬富士」の意味・わかりやすい解説

有馬富士
ありまふじ

兵庫県南東部、三田(さんだ)市広野(ひろの)にある山。標高374メートル。角山(つのやま)ともいう。裾野(すその)が長く山容富士山に似て美しく、山麓(さんろく)に、僧行基(ぎょうき)の開いたという「福島大池」がある。花山(かざん)法皇の「有馬富士ふもとの霧は海に似て波かときけば小野松風」の歌で知られるようになった。近くに法皇の隠棲(いんせい)の地花山院(菩提寺(ぼだいじ))がある。

[藤岡ひろ子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android