有馬街道(読み)ありまかいどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有馬街道」の意味・わかりやすい解説

有馬街道
ありまかいどう

兵庫県有馬温泉から京阪方面へ通じる道。有馬道ともいう。西宮市から六甲山地南東麓の段丘崖下を縫って,北に門戸,鹿塩,蔵人,小林(おばやし)を経て川面(かわも)に出,そこから武庫川沿いに進み,生瀬(なまぜ)から支流の大多田川の断層谷を西に向かい座頭谷(蓬莱峡),船坂を経て有馬温泉へいたる。その昔,大宮人たちが苦しんだといわれる 48瀬の難所も,第2次世界大戦後の改修で,往時面影はない。ほかにも有馬道がいくつかあり,生瀬から北の名塩峠を越え有馬川に沿う道,芦屋市から東六甲を横断する芦有ドライブウェイ,東灘区住吉からの古い六甲越,六甲山遊園地付近を横断する表六甲・裏六甲ドライブウェイ,垂水区平野から小部峠(おぶとうげ)を越えて西側から有馬温泉へ入る道などがある。

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