垂水区(読み)タルミク

日本歴史地名大系 「垂水区」の解説

垂水区
たるみく

面積:二七・七四平方キロ

昭和二一年(一九四六)須磨区から分区して成立。市の西部に位置し、東は須磨区、北は西区、西は明石市に接し、南は大阪湾から明石海峡に面する。六甲ろつこう山地西麓の丘陵地域と海岸沿いの小河川からなり、東から塩屋谷しおやたに川・福田ふくだ川・山田やまだ川の小河川が南流する。丘陵地域は大小団地が造成され、平成一〇年(一九九八)明石海峡大橋(舞子―淡路島間)開通で海岸部の景観は大きく変貌した。古代から播磨国明石郡に含まれ、東は摂津国八部やたべ郡に接する国境に位置した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「垂水区」の意味・わかりやすい解説

垂水〔区〕
たるみ

兵庫県神戸市西端の区。旧町域。1928年町制施行。1941年須磨区に編入され,1946年同区から分離新設。1947年編入した旧明石郡 7村を 1982年西区として分区。大阪湾に臨む低・中位段丘面とその背後に広がる新第三紀の丘陵からなり,住宅地として発展。特に塩屋舞子ノ浜周辺は須磨浦と並ぶ高級住宅地として知られる。1960年代以降は丘陵地に大規模な住宅団地が建設された。五色山の五色塚(千壺)古墳小壺古墳はそれぞれ国の史跡に,安養院庭園は国の名勝に指定されている。1998年完成した本州四国連絡橋明石海峡大橋淡路島と結ばれる。第二神明道路が通じ,沿岸部を JR山陽本線,山陽電鉄本線,国道2号線が通る。面積 28.11km2人口 21万5302(2020)。

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