朝清め（読み）アサギヨメ

デジタル大辞泉

あさ‐ぎよめ【朝清め／朝^▽浄め】

朝の掃除。
「主殿寮とのもりづかさのしもべ―つかうまつることなければ」〈大鏡・師尹〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

あさ‐ぎよめ【朝浄・朝清】

1. 〘 名詞 〙 ( 「あさきよめ」とも )
2. ① 朝の掃除。
   1. [初出の実例]「殿守のとものみやつこ心あらばこの春ばかりあさきよめすな〈源公忠〉」(出典：拾遺和歌集（1005‐07頃か）雑春・一〇五五)
   2. 「朝ぎよめの宮廻りこころざして詣でけるに」(出典：浮世草子・懐硯（1687）三)
3. ② 朝、顔や手足などを洗い清めること。〔和英語林集成（再版）（1872）〕
4. ③ 商店や料理屋などで、朝、店先などを清めること。
   1. [初出の実例]「塩をまくは所謂朝(アサ)きよめで、盛り塩をする程の人は、かならず神を拝して其日の幸福を願ひ」(出典：文明開化（1873‐74）〈加藤祐一〉二)

出典　精選版 日本国語大辞典