期日指定定期預金(読み)きじつしていていきよきん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「期日指定定期預金」の意味・わかりやすい解説

期日指定定期預金
きじつしていていきよきん

1981年6月に登場した1年複利の定期預金。預金者が預け入れに際してあらかじめ希望する満期日を指定できる。 1993年6月より,定期性預金金利が自由化され,各金融機関が独自に利率を設定できるようになった。期日指定定期預金は最長3年 (据置期間1年) ,1年以上3年以内で満期を自由に指定できるうえ,1万円以上の部分解約も可能というところに特徴がある。そして利息は,3ヵ月をこえ6ヵ月未満のものには3ヵ月定期の,6ヵ月をこえ1年未満のものには6ヵ月定期の,1年をこえ2年未満のものには1年定期の利率によって,それぞれ計算される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の期日指定定期預金の言及

【銀行】より

… なお,銀行業をめぐる競争は,公的金融機関である郵便貯金が定額貯金を主力に増加を続け,個人預貯金や個人金融資産に占める相対的比率の上昇を招いたことに端を発して,郵便局対民間金融機関(とくに都市銀行)のいわゆる郵貯論争という形をとっても表れている。1981年に創設された期日指定定期預金は,規制金利の枠内で銀行が郵貯の定額貯金に対抗するためにつくった新商品である。新商品開発以外にも,銀行は競争行為を活発にした。…

【定期預金】より

…銀行の各種預金のなかで最も貯蓄性が高く,しかも利率が高いため個人の安定的貯蓄手段として利用されることが多いが,法人も,ある一定期間使用する予定がない余裕資金の運用手段として利用する。期間契約の種類は1980年代中ごろまでは,3ヵ月,6ヵ月,1年,2年の4種類で,期間契約と併用して,自動継続定期預金,無記名定期預金,期日指定定期預金,積立定期預金などがあった。1985年3月にMMC(money market certificate,市場金利連動型貯金)が日本でも創設されて以来金利の自由化が進み,93年6月には定期性預金金利が,94年10月には流動性預金金利が自由化されて一連の金利自由化が完了した。…

※「期日指定定期預金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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