木下茂男(読み)キノシタ シゲオ

20世紀日本人名事典 「木下茂男」の解説

木下 茂男
キノシタ シゲオ

明治〜昭和期の教育者



生年
明治15(1882)年3月18日

没年
昭和26(1951)年4月19日

出生地
長野県下伊那郡竜丘村(現・飯田市)

別名
号=紫水

学歴〔年〕
東京美術学校中退

経歴
旧制松本中学飯田支校を経て長野県師範学校の講習生となる。一時期、郷里の小学校に勤務するが、のち職を辞して上京し、東京美術学校予科に入学。しかし、間もなく帰郷を命じられ、以後しばらくは教員や郡役所書記など職を転々とした。大正1年再び長野県師範学校に入り、図画手工科専任教員の資格を取得。次いで郷里長野県飯田の竜丘小学校の図画教師となり、洋画家山本鼎の影響を受けて児童の創造性を重視した自由画教育を実践。8年には同校で第2回児童自由画展を開催した。昭和7年に退職

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木下茂男」の解説

木下茂男 きのした-しげお

1882-1951 明治-昭和時代の教育者。
明治15年3月18日生まれ。郷里の長野県竜丘村(飯田市)の竜丘小学校で教員をつとめる。山本鼎(かなえ)の児童自由画教育運動に共鳴し,大正8年同校で第2回自由画展覧会をひらく。教師集団,地域との連携による自由画教育を実践した。昭和26年4月19日死去。69歳。東京美術学校(現東京芸大)中退。号は紫水。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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