木売村
きうりむら
[現在地名]吉川町木売
中野村の南西に位置し、村の西境を古利根川、村内中央を二郷半領用水が流れる。正安三年(一三〇一)銘の板石塔婆である南無仏塔と、六角の塔身と屋根をもつ西念法師之塔があり、いずれも西光院(のちの清浄寺)にかかわるもので、県指定史跡。地内清浄寺蔵の天正一五年(一五八七)一一月一一日銘の親鸞坐像内納入銘札に「木売川戸村」とみえる。田園簿にも木売川戸村とあるが、元禄八年(一六九五)の検地で二字を略して木売村と改め、この時に木売新田を分村したと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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