木材流送(読み)もくざいりゅうそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木材流送」の意味・わかりやすい解説

木材流送
もくざいりゅうそう

川の流れを利用して木材を搬出すること。奥山で伐採された木材は谷川管流しされ,中途で集められて筏に組まれ,さらに下るに従って何回も大きな筏に組替えられて,下流の木材集積地まで流送された。上流の小型の筏を山筏,下流の大型の筏を里筏,筏を組む地点を筏場という。筏師は1日行程の区間で,順次乗継いでいった。古来行われてきた方法で,かつては木材の主要な運搬方法であったが,ダム建設道路網発達などにより衰退した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android