20世紀日本人名事典 「木村東介」の解説 木村 東介キムラ トウスケ 昭和・平成期の美術商,美術収集家 羽黒洞会長。 生年明治34(1901)年4月8日 没年平成4(1992)年3月11日 出生地山形県米沢市 本名木村 文雄(キムラ フミオ) 学歴〔年〕米沢商中退 経歴画家の岸田劉生にあこがれて、上京。大正末に30代で美術界に入る。湯島天神下の女坂に大正末から店を構え、昭和7年「羽黒洞」を開業。画家や文人との多彩な交流やコレクションの有数さで知られた。59年には幕末から明治にかけての初期洋画のコレクションとしては日本で有数といわれる「木村コレクション」(作品約600点、評価額10億円)を売りに出した。著書に「湯島界隈」「米沢の雪」などがある。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「木村東介」の解説 木村東介 きむら-とうすけ 1901-1992 昭和-平成時代の美術商。明治34年4月8日生まれ。木村武雄の兄。大正12年三木武吉(ぶきち)の憲政公論社にはいり,院外団活動などをおこなう。昭和7年美術・骨董商の羽黒洞を開設,柳宗悦(むねよし)の指導をうけた。民芸品,長谷川利行ら異端の画家の作品,肉筆浮世絵などをとりあげた。平成4年3月11日死去。90歳。山形県出身。米沢商業中退。本名は文雄。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例