木村館跡(読み)きむらたてあと

日本歴史地名大系 「木村館跡」の解説

木村館跡
きむらたてあと

[現在地名]郡山市西田町木村

阿武隈川の小和こわ滝から東へ約一・五キロ山間に入った丘陵上に築造された戦国末期の城館跡。城域は丘陵頂部を主郭とし、東西四〇〇メートル・南北五〇〇メートルと広く、標高三四三メートルの主郭は周囲の谷の水田面からの最大比高が約八〇メートルと高く、とくに西側に眺望が開け、本宮もとみや町・郡山市街地方面が一望できる。江戸時代の文献である「奥陽仙道表鑑」などにいくばくかの記載があるものの不明な点が多かった。しかし磐越ばんえつ自動車道の路線が館跡の北端に設定されたため、城域からすれば一部分であるが、平成二年(一九九〇)、三年の二ヵ年にわたって発掘調査が実施され、おぼろげながらその実態が把握されつつある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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