木津野村(読み)きづのむら

日本歴史地名大系 「木津野村」の解説

木津野村
きづのむら

[現在地名]鳴門市大津町木津野おおつちようきづの

吉永よしなが村の西にある。北は新池しんいけ川を境として木津村南浜みなみはま村、南は矢倉野やくらの村と接する低湿地。古くは入海であったが、元亀(一五七〇―七三)頃から洲となり萱原となっていた所を、段関だんぜき村開発者吉成善太夫の子杢兵衛が開発し寛文年中(一六六一―七三)に成功した新田村で、もとは木津村に属したという(「申上書」山田家文書など)。また当初は木津野・鷺島さぎじま二村であったともいう(郡村誌)。東部を撫養下むやしも道が通り、木津村境から西の備前島びぜんじま村に至る道もあった。慶長二年(一五九七)の分限帳には益田八右衛門知行分として木津野二三石余がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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