木留村
きとめむら
[現在地名]植木町木留・大和
円台寺村・上古閑村の南にあり、南西部は三ノ岳山頂近くまで広がっている。南は飽田郡大多尾村(現飽託郡河内町)に接する。井芹川の上流の鐙田川の水源は当村に発する。北西の半高山の南を通る原倉村道には、西南戦争で著名な吉次峠がある。慶長一三年(一六〇八)の検地帳では分米四〇三石五斗余、田はわずかに三反五畝余、畠は六一町三畝余、屋敷一町五反六畝、家数七〇・人数九七、馬牛二一。下ケ名には、なかはる・まち・やしきはたなどがある。近世は正院手永に属し、元禄国絵図では「滴水村之内木留村」とある。宝暦一三年(一七六三)の下ケ名寄帳では惣畝数九三町一反九畝余で、新地と諸開畑が四六町余と約半分を占める。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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