木蘭地(読み)モクランジ

デジタル大辞泉 「木蘭地」の意味・読み・例文・類語

もくらん‐じ〔‐ヂ〕【木×蘭地】

梅谷渋うめやしぶ明礬みょうばんをまぜて染めた狩衣かりぎぬ直垂ひたたれなどの地。その色は赤みのある黄を帯びた茶色。もくれんじ。むくらんじ

もくれん‐じ〔‐ヂ〕【木×蘭地】

もくらんじ(木蘭地)

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精選版 日本国語大辞典 「木蘭地」の意味・読み・例文・類語

もくらん‐じ‥ヂ【木蘭地】

  1. 〘 名詞 〙 梅谷渋(うめやしぶ)明礬(みょうばん)をまぜて染めた狩衣直垂などの地。赤みのある黄を帯びた茶色。もくれんじ。むくらんじ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「木蘭地の直垂に折烏帽子で供奉せられたりけるが」(出典:平家物語(13C前)八)

むくらん‐じ‥ヂ【木蘭地】

  1. 〘 名詞 〙もくらんじ(木蘭地)
    1. [初出の実例]「木蘭地(ムクランチ)の直垂にひをどしの鎧きて」(出典:高野本平家(13C前)二)

もくれん‐じ‥ヂ【木蘭地】

  1. 〘 名詞 〙もくらんじ(木蘭地)

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