木蘭地(読み)モクランジ

精選版 日本国語大辞典 「木蘭地」の意味・読み・例文・類語

もくらん‐じ‥ヂ【木蘭地】

  1. 〘 名詞 〙 梅谷渋(うめやしぶ)明礬(みょうばん)をまぜて染めた狩衣直垂などの地。赤みのある黄を帯びた茶色。もくれんじ。むくらんじ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「木蘭地の直垂に折烏帽子で供奉せられたりけるが」(出典:平家物語(13C前)八)

むくらん‐じ‥ヂ【木蘭地】

  1. 〘 名詞 〙もくらんじ(木蘭地)
    1. [初出の実例]「木蘭地(ムクランチ)の直垂にひをどしの鎧きて」(出典:高野本平家(13C前)二)

もくれん‐じ‥ヂ【木蘭地】

  1. 〘 名詞 〙もくらんじ(木蘭地)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android