梅谷渋(読み)ウメヤシブ

デジタル大辞泉 「梅谷渋」の意味・読み・例文・類語

うめや‐しぶ【梅谷渋】

染料の一。紅梅の根や樹皮を煎じた液。明礬みょうばん媒染剤として、赤みのある黄茶色に染める。→木蘭地もくらんじ

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精選版 日本国語大辞典 「梅谷渋」の意味・読み・例文・類語

うめや‐しぶ【梅谷渋】

  1. 〘 名詞 〙 紅梅の根を切り、濃く煎(せん)じ出した染め汁。狩衣(かりぎぬ)直垂(ひたたれ)などを染めることもあった。その地を木蘭地(もくらんじ)という。色は黄を帯びた赤(随・安斎随筆(1783頃))。
    1. [初出の実例]「数の袋はむめや渋そめ 石灰の煙をたつる鉢ひらき」(出典:俳諧・西鶴大句数(1677)五)

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