木谷城跡
きのたにじようあと
余川谷と上庄谷の境界をなす丘陵の東端山上(標高一〇七・二メートル、比高一〇〇メートル)に築かれた城。山上からは東に富山湾や氷見市街、北東に阿尾城跡を望める。観応三年(一三五二)九月日の得田素章代章房軍忠状(遺編類纂所収得田文書)によると、幕府に敵対した桃井直信を討伐するため越中へ進攻した能登守護吉見氏頼の軍勢は、六月九日木谷や師子頭・三角山などの桃井方拠点を攻め、鶉塚に陣取っている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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