救援(読み)キュウエン

精選版 日本国語大辞典 「救援」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐えんキウヱン【救援】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 困難な状況にある者に力を添えてたすけること。加勢。援助。
    1. [初出の実例]「勅坂東八国〈略〉、押領速相救援」(出典:続日本紀‐天平宝字三年(759)一一月辛未)
    2. 「隣国之儀兼て救援は私にても御助合可仕」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉三)
    3. [その他の文献]〔蜀志‐宗預伝〕
  3. 海難に遭遇中の船舶になお乗船中の乗組員に協力して、その占有に属し、またはその処分権内にある船舶や貨物を救うこと。海難によって乗組員が離船した後で船舶や乗組員を救う「救助」と区別する場合がある。〔英和商業新辞彙(1904)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「救援」の読み・字形・画数・意味

【救援】きゆうえん(きうゑん)

すくいたすける。〔三国志、蜀、宗預伝〕(諸)亮の卒するにび、~巴丘の守兵人をす。一は以て救を爲さんと欲し、二は以てを事とせんと欲するなり。

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