末次本町(読み)すえつぐほんまち

日本歴史地名大系 「末次本町」の解説

末次本町
すえつぐほんまち

[現在地名]松江市末次本町

宍道湖から流れ出す大橋おおはし川北岸に位置する町人町。単に本町ともいわれた。北を京橋きようばし川が限り、対岸殿との町との間に京橋が架かる。東は紙屋かみや町・新材木しんざいもく町、北東は元材木町、西はちや町・片原かたはら町。白潟本しらかたほん町との間に松江大橋が架かり、橋北きようほく地区と橋南地区を結ぶ。なお末次は橋北地区の町人町の総称で、橋南地区町人町の総称白潟とともにりよう町と通称された。慶長一七年(一六一二)三月一一日の居宅家屋敷売渡証文(滝川家文書)によると、「末次町南顔」の家屋敷が銀子一貫五五〇目で滝川家の祖長順坊に売渡されており、屋敷は間口八間半、奥向きは川が限り、西隣は天皇寺屋、東隣は杵築屋であった。万治元年(一六五八)家屋敷売渡証文(同文書)には末次本町とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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